■作品詳細
オランダからフランスへと車で小旅行に出掛けていたレックスとサスキア。立ち寄ったドライブインで、サスキアは忽然と姿を消してしまう。必死に彼女を捜すも手掛かりは得られず、3年の歳月が経過。依然として捜索を続けるレックスの元へ、犯人らしき人物からの手紙が何通も届き始め・・・。1988年オランダ映画祭で最優秀作品賞受賞を受賞、その他世界中の映画祭で喝采を浴び、30年を経た現在でも海外映画批評サイトRotten Tomatoesで98%の高評価を獲得しているサイコロジカル・サスペンスの金字塔的作品。そのあまりに絶望的で魅力のあるラストは、『サイコ』(60)、『羊たちの沈黙』(91)、『セブン』(95)を超えるとの呼び声も高く、巨匠スタンリー・キューブリックが3回鑑賞し、「これまで観たすべての映画の中で最も恐ろしい映画だ」と絶賛した。ある日突然消えた恋人を捜して、執念と亡霊に取り憑かれたかのように次第に精神を追い詰められていく男と、自分の異常性と正常性を立証したいという欲求から、ある歪んだ「実験」に手を染める男。過剰な演出を排除し、ただ静かに迫りくる異様な恐怖の正体に観る者は恐ろしくも魅了される。監督は『マイセン幻影』(92)、『ダーク・ブラッド』(12)のフランス人監督、ジョルジュ・シュルイツァー。93年にはその手腕を認められ、監督自身の手によりジェフ・ブリッジズ、キーファー・サザーランド、サンドラ・ブロック出演で本作をハリウッド・リメイクしている。2019年4月、なぜか30年の時を経てついに日本劇場初公開となり、予想外の大ヒットとなった。
■解説
製作はeye film
三角の会社
1988年の映画で、何故か2019年になってから日本公開だそうですね。
これストーリーがメディアストーカーの「実験」が元ネタなんですよ。
・妻が失踪し、謎を知る男から届き続ける手紙。
盗聴盗撮つきまといの集団ストーカー・メディアストーカーで人生を破壊され、その後も延々とメディアで仄めかされ挑発され続けるって状況のダブルミーニングになってます。
手紙を手掛かりにする男だが、それは「従ってる」とも言えるわけです。
・男「真相が知りたい」今の女「相手はからかってるだけ」
「それを楽しんでる」今の女が忠告してくるのは、過去に囚われた男と、現実との対比の描写になってます。
・あたりを付けて夜中に押しかけ、周辺で騒ぐ男。
奴らは「行け」と煽るんですよ何か。
恒心教徒とかもラジコンとか言ってやらせてましたけどね。
私もやったんですよね。
昼だと人間が怖いし、話するのも怖い…というわけで夜に行ったり。
・テレビ出演し、犯人を憎んでない、ただ知りたいと言う男。
(メディアを通してのやり取りってネタ)
奴らのやってることはとにかく大規模で、異常です。
そして、動機も分からない。
だから、この男のようになることもあると思います。
・とうとう男は女と別れてしまいます。
「今回は4か月で忘れる。リネカの法則よ。」
男はパソコンで調べるが、リネカという人物はいない。
過去の女性?らしき名前が表示され、次々とサスキアに置き換わる。
これ、意味不明な描写なんですよ。映画の中では。
しかし、これもメディアストーカーのダブルミーニングなんですよ。
女も奴らのメタファーなわけです。
脅迫や侮辱挑発だけでなく、色々な方法で注意を引こうとしてくる。
・犯人が男に接触 秘密を話すと言う。
「私に何かあったり人に言えば 真実を知る機会は消える」
ドライブ中、身の上話を含めて色々聞かせる。
犯人「薬を飲めば恋人と同じ道を辿れるぞ」
男「死んでたら死ぬわけだ。イカレてる。」
面と向かってこんなやり取りをしている。
全く復讐心も解決力も無い。一方的。
メディアストーカー被害者だと、やっぱりこうですかね。
・恋人のことを知りたいから薬を飲む男。
地中の箱の中に閉じ込められ、行方不明になる。
そういう終わりです。
だから、死ぬまで揶揄われるルートもあるという事でしょう。
ダブルミーニングです。
埋められた男「僕はレックス・ホフマン 名前に何の意味がある」
このセリフも多分ダブルミーニングですね。だってストーリー上、全く意味のない言葉ですよ。
被害者が見ることを想定して作ってるんだと思います。
もう1988年からずっと、こういう作品があるってことですね。
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